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トーゴ特集は2008年10月末日をもって終了しました  











モスクからアザーンが流れる北のサヘル。熱帯の森の中にヴードゥーの太鼓が響く南部

南北に細長く伸びた小さな国土に多様性を一杯に詰め込んだ国トーゴ

アフリカの様々な顔を見せてくれるこの国は、アフリカの縮図ともいえるエネルギーに満ち溢れている
 トーゴ北部ダパォングの市場 過去の特集を見る>>

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〜トーゴとは?〜
 トーゴときいてどこにある国かすぐにわかる人はあまり多くないであろう。それどころかトーゴが2006年のサッカーW杯に出場するまでは、トーゴというのが国の名前だということも知らない人のほうが多かったのではないだろうか。トーゴはガーナブルキナファソベナンに三方を囲まれ、トーゴ:首都ロメの海岸西アフリカギニア湾に面した国土約5.7万ku(九州・四国の総面積約6.1万ku)、人口約600万人の小さな国である。

 その国土の特徴はなんと言ってもその極端に縦長な形であり、ギニア湾に面した海岸線(横幅)はわずかに60qほどなのに対し南北には500q以上の長さを持つ。そのため国土の小ささにくらべて気候的にも地形的にも多様性に富み、トーゴを北から南に(あるいはその逆)旅すると北部のサヘル地域から南部の熱帯性の気候へと移り変わる様を見ることが出来る。ブルキナファソと国境を接するトーゴ北部はサバンナ性気候の地域であり、国土の中央部に位置するトーゴ山地の南は熱帯性の気候となる。 
              首都ロメのビーチ。白い浜に青い海、ヤシ並木とまさに熱帯の光景。

 ヨーロッパ人到来(15C末)以前のこの地域の歴史はほとんどわかっていないが様々な地域の様々な民族が移住、混交、再移住を繰り返していたらしい。19Cに入り奴隷貿易が活発化したころには沿岸地域の主な住民はエウェミナ人だったという。西のアシャンティ、東のダホメーという大国に挟まれたこの地域には大規模な政治組織は存在せず、1884年ドイツ植民地(ドイツ領トーゴランド)となった。第一次大戦でドイツが敗れ、トーゴランドはフランスとイギリスが分割したが、このときエウェの居住地域が東西に引き裂かれた。英領トーゴのビール各種となった西は後にガーナの一部となり、仏領となった東はトーゴの一部となり、エウェの統一運動(統一問題)はそれぞれの国が独立を果たした後にも引き継がれていった。

 国土の南部と北部で気候がはっきりと違うように住民の民族的、言語的系統もまた南部と北部ではっきりと二分される。南部の主な住民はエウェ語系の言語を話すエウェとミナであり、トーゴ経済の中心を担っている。北部の住民はボルタ語群に分類される言語を話すカブレ、モバ、ランバ・クロントポンマなどの民族が居住している。また北部山岳地帯に住むタンベルマ人は、塔と分厚い壁を持つ砦のような家(タタと呼ばれる)をつくることで知られている。雨季には家畜を収容することもできるその家は近隣の民族からの攻撃を防ぐのに役立ち、19C後半のドイツ軍の侵攻に対してもタンベルマはタタに立てこもり頑強に抵抗した。

 トーゴ経済の主産品はリン鉱石、カカオ、コプラなどであり、国民の大半は農業に従事している農業国である。美しい海岸線やガーナとの国境に広がる丘陵地帯のハイキングスポット、北部のタンベルマカントリー、首都ロメのグランマルシェ(大市)などを目玉に観光客の誘致にも力を入れている。

 余談ではあるが、トーゴにはいくつかの地元ブランドのビールがあるが、もとドイツ植民地だっただけありどれもなかなかの味である(個人的にはエクという銘柄が一番うまいと思う)。地としては北部ではチャパロ、南
         
   トーゴのビール各種             部ではヤシ酒が飲まれている。ヤシ酒を蒸留し薬草などを漬け込んだ薬酒もあるがかなり個性的な味がする。ギニア湾に面した沿岸部では海産物も豊富なため、魚介類を使った料理が多く、日本人には親しみの持てる味が多い。

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〜トーゴの文化・工芸〜
 トーゴという国があまり知られていないのと同様、トーゴの工芸品も近隣諸国、ガーナブルキナベナンナイジェリアのものと比べると知られているとは言いがたい。トーゴの美術・工芸品の中で一番知られているのは多分エウェケンテ布ではないだろうか。鮮やかな原色を用いたよこ縞模様や細かな織り模様が特徴的なケンテ布は、ガーナのアシャンティのものが広く世に知られていてアフリカのの中でも最も高価なものの一つであるが、トーゴのエウェが作るケンテもその緻密な織り技術と繊細な模様では決してガーナのものに引けをとらない。派手な色合いのガーナのケンテに比べ地味で渋い色調がトーゴのケンテの特徴でもある。

トーゴ:首都ロメの土産物屋 またトーゴ南部では木彫の製作が盛んであり(仮面はあまり見られず、彫像が多い)、木を燻して黒色をつけないものが多い、彩色を施すことが多い、西スーダンのものに比べ写実的な表現が多い、などギニア湾沿岸の各民族に共通する特徴を備えている。南部の住民エウェやミナの間ではヴードゥー信仰が盛んであり、ヴードゥーの偶像、呪物などの製作も広くおこなわれている。

 アフリカの他の地域と同様トーゴでもひょうたんが住民の生活に重要な役割を果たしているが、トーゴ南部の蓋付きひょうたん容器は蓋と容器本体の縁をそれぞれコイル巻きかご材で補強するという他地域では見られない特徴を持っている。ひょうたん工芸の伝統をいかしたモダンなひょうた                       首都ロメの土産物屋。
ん細工、ひょうたんランプなども作られていて、トーゴのひょうたん工芸に華を添えている。アクセサリー、バティックなども南国らしく色彩豊かで、派手やかな雰囲気のものが多い。


〜西アフリカの知らざれる国トーゴ。気候的にも民族的にも多様性に富んだ小さな国から
やって来たヴァラエティー豊かな工芸品の数々をお楽しみ下さい〜
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トーゴ特集は2008年10月末日をもって終了しました。
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