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イボ語でAgbogho Mmwoと呼ばれる乙女の精霊をあらわした仮面。イボの理想の女性性・女性美を象徴し、Agbogho Mmwoの祭礼や葬礼で用いられます(白は死をあらわす色でもあります)。
白塗りの顔に黒と赤のい隈取りが美しいマスク。その顔に浮かぶ哲学的な表情には見る者を魅了する静謐な美しさがたたえられています。 |
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イボ:ナイジェリア南東部ニジェール河デルタとその南東地域に居住するナイジェリアの三大民族のひとつ。商業民族としても知られナイジェリア内外で広く活躍している。イグボとも言う。
イボ人はイボ人としての統一国家を持ったことがなく、主に5つの集団に分かれて村落単位、大きくても都市国家規模の政治形態しか持たなかった。この影響がイボの彫刻にも如実に現れている。各集団の作る彫刻の特徴は、写実主義的なものから、何をかたどったのかわからないほど抽象化が進んだ彫刻まで、かなりの多様性を示し一見したところイボという同一民族が作った彫刻とはわからないほどである。 |
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