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〜月毎にひとつのテーマを取り上げ、期間中はテーマ内の商品は10%OFFとなります〜

  
今月の特集
アフリカのアップリケ・その他の布特集V:2024年9月30日まで

アップリケ・その他の布が全品10%OFF!!
*写真:クバ草ビロード 過去の特集を見る>>

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*本稿は過去の「アップリケ・その他の布特集1・2」のコラムに、加筆訂正・写真の入れ替え等したものです。
〜アフリカのアップリケ〜
アップリケとは装飾のために土台となる布に別の布片を縫い付けること。布の擦れや穴などの補修から発展したと考えられている。

アフリカのアップリケとしてはベナンフォン人によるアップリケ布、ガーナファンティのアサフォ軍旗、コンゴのバクバによるアップリケラフィア布などがよく知られている他、北アフリカではエジプトのテントの掛け布もよく知られている。エチオピアでもアップリケを見かけたがどのような背景を持つものかは不明。

ダホメー王国の都コトヌー。極彩色のベナンアップリケが並ぶ西、中部アフリカのアップリケはもともと、バクバ人が作るアップリケを施したラフィア布のように、ラフィア布(アフリカで最も早い時期に始まったと考えられている織物。ラフィアヤシの葉の繊維を糸として垂直機を用いて織る。織り上げたには染色、刺繍、アップリケなどを施す)を柔らかくするために臼でついたり砧打ちをしたときにできた穴をふさぐために発達したと考えられている。

コンゴのクバ人は現在でもラフィア布のアップリケを作っているが、西アフリカでよく知られた二種類のアップリケ:ベナン(ダホメー王国)のアップリケとガーナのアサフォ軍旗はヨーロッパとの大西洋交易によってもたらされたカラフルな布を使って作られ始めた。両者はともにギニア湾沿岸部に位置し、ヨーロッパ人との交易に深くかかわっていた。

当時は貴重品であった舶来のカラフルな布をふんだんに用いて作られたアップリケは、たとえばダホメー王国(現在のベナン)においては王の紋章を描いた旗やその他の威信財などに用いられていた。現代のベナンの手工芸品の代表格であるアップリケには歴史絵巻風のもの、ヴォードゥン(ヴードゥー)、動物などいろいろな題材があるが中でも最もポピュラーなものがこのダホメー王国の歴代国王の紋章のアップリケであろう。

アフリカらしい派手やかな色使いと、ベナンアップリケ独特のかわいらしいデザインが魅力的なアフリカンアップリケの代表格といえるものになっている。

*写真:ダホメー王国の都アボメーのアップリケ職人

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〜アフリカのその他の布〜
当店で取り扱いのあるものの中からいくつか紹介してみると…

「ラフィア布・草ビロード」
ラフィアヤシの繊維を使って織った布はアフリカで最も早い時期に始まったと考えられている。ラフィアヤシの葉の繊維を糸として垂直機を用いて織る。織り上げたには染色、刺繍、アップリケなどを施す。

ラフィア布を柔らかくするために臼でついたりで打ったりしたときにできる穴をふさぐため、これらの地域ではアップリケの技術が発達した。

かつてはラフィアヤシの分布する地域で広く製作されていたと考えられているが、木綿布の製作技術の普及に伴いその製作はすたれていった。現代までその技術が伝えられてきたのはナイジェリアカメルーンコンゴ民主共和国などであり、コンゴのバクバの作るラフィア布は有名である。

特に有名なクバのラフィア布には、ラフィアヤシの繊維で男衆が織ったにこれまたラフィアの繊維で女衆が刺繍を施しパイルじゅうたんのように仕上げたものがあり、表面の独特の質感から「クバの草ビロード」と呼ばれアフリカンテキスタイルの中でも特に有名なもののひとつとなっている。
クバのラフィア布(草ビロード・中)・コンゴ民主共和国<アフリカの布クバのラフィア布(草ビロード・中)・コンゴ民主共和国<アフリカの布クバのラフィア布(草ビロード・中)・コンゴ民主共和国<アフリカの布
クバのラフィア布(草ビロード・中)・コンゴ民主共和国<アフリカの布クバのラフィア布(草ビロード・中)・コンゴ民主共和国<アフリカの布


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「刺繍」
西アフリカでは日常的に民族衣装/伝統衣装(ここではいわゆる洋服ではない衣装くらいの意味で用いる)が男女を問わずによく着られているが、その民族衣装には刺繍が施されている物も多くある。

刺繍入り男性用上着:ブルキナファソ私の狭い見聞の範囲では特に男性の服に刺繍が施されているケースを多くみたような印象がある。長衣だったり短衣だったり服の形状は色々であるが上着の襟から胸、袖口などにさまざまな文様(それぞれ何かを象徴したり、寓意を持ったりしている)を刺繍する(現在では大体の場合男の職人がミシンでやることが多い)。

この種の刺繍は服以外に入れることが殆どといっていいほど無いため、当店で手軽に扱える小物が無いのが残念。



エチオピアでも刺繍入りの民族衣装/伝統衣装が大変人気であるがこちらは女性のドレスに施される場合が多い。こちらの刺繍の文様はマスカール(エチオピア正教の十字)モチーフが多いが正教徒以外でもあまり気にせず着ている人も結構多い。こちらでは刺繍は女性の仕事のようだ(機織はやはり男)。
これらの刺繍技術や文様をいかした小物類も作られている。

写真(上):仕立て屋の軒先にぶら下がった男性用の刺繍入り上着(ブルキナファソ)

刺繍入りエチオピアンドレス(ショール付き)・エチオピア<アフリカの衣服・伝統衣装刺繍入りエチオピアンドレス(ショール付き)・エチオピア<アフリカの衣服・伝統衣装手織り縞布上着(刺繍入り)・ブルキナファソ<アフリカの衣服・伝統衣装手織り縞布上着(刺繍入り)・ブルキナファソ<アフリカの衣服・伝統衣装
刺繍入りテーブルセンター・ランチョンマットセット・エチオピア<アフリカの布刺繍入りテーブルセンター・ランチョンマットセット・エチオピア<アフリカの布刺繍入りテーブルセンター・ランチョンマットセット・エチオピア<アフリカの布
藍染め古布(大・刺繍入り)・ブルキナファソ<アフリカの布藍染め古布(大・刺繍入り)・ブルキナファソ<アフリカの布藍染め古布(大・刺繍入り)・ブルキナファソ<アフリカの布

*写真(下):刺繍を施した伝統的なドレスを着たエチオピア女性
刺繍入りエチオピアンドレス(ショール付き)・エチオピア<アフリカの衣服・伝統衣装

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アフリカのアップリケ・その他の布特集Vは2024年9月末日までです

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過去の特集

↓2024年↓
ニジェール川特集2:2024年8月サハラ特集2:24年5月アフリカの藍染め特集4:24年3・4月ヨルバ・エド特集2:24年1・2月


↓2023年↓
アフリカのバスケタリー特集4:23年11月アフリカンプリント特集5:23年9・10月
ダホメー王国特集2:23年8月2023年3・4・5月:エボニー工芸特集2
2023年1・2月:ギニア特集2


↓2022年↓
2022年11月:エチオピア特集22022年10月:アフリカの牛牧民特集2
2022年9月:ナイジェリア特集22022年8月:コンゴ・中部アフリカ特集2
2022年5月:アフリカブロンズ工芸特集32022年3・4月:アフリカの藍染め特集3
2022年1・2月:アフリカのガラス工芸特集2


↓2021年↓
2021年11月:アフリカの彫像(木彫)特集22021年5月:アフリカの皮革工芸特集2
2021年4月:ベナン特集22021年3月:ガーナ特集2
2021年2月:セネガンビア特集U


↓2020年↓
2020年11月:アフリカのアップリケ・その他の布特集U2020年9・10月:アフリカのバスケタリー特集V
2020年4・5月:アフリカンプリント特集W


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2018年8月:アフリカのひょうたん楽器特集22018年4・5月:アフリカンプリント特集3

↓2017年↓
2017年11月:アフリカのアップリケ・その他の布特集2017年9・10月:アフリカの藍染め特集
2017年8月:アフリカの彫像(木彫り)特集2017年5月:アフリカの仮面特集
2017年4月:アフリカの雑貨セール

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2016年9月:アフリカの絵画特集2016年8月:アフリカのブロンズ工芸特集U
2016年5月:アフリカのバッグ・袋物・帽子セール2016年4月:アフリカンプリント特集U

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2012年5月:ナイル河特集2012年2月:ハウサ特集

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