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ベニン特産、極彩色アップリケのアフリカ地図。国名のつづりにややなじみが無いのはフランス語書きだから(ベナンは仏語圏)。
左下の「たくさんの穴が開いた壺」は、穴の開いた壺(国)でも人々が指を差し込めば(国民が力を合わせれば)水が漏れることはない(国が滅びることはない)という意味があり、ダホメー王国でよく使われたモチーフです。
アフリカ大陸全53カ国をカラフルなアップリケで描き出した一枚です(南スーダン共和国は入っていません)。 |
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17世紀初頭から19世紀末までベナン南部に、アマゾネス(女兵士)軍団に代表される強大な軍事力と奴隷貿易によって富み栄えたフォン人の王国ダホメー。強力な軍隊と多くの生贄を奉げる血腥い祭儀を行うことでも知られていたこの王国はまた、王の紋章、王国の歴史、戦いの場面などを描いた色鮮やかなアップリケの旗を作ることでも知られていた。その伝統は今日も生き続け多彩なアップリケ製品を作り出している。(現在は花鳥風月などの華やかな絵柄のものが多く作られている。) |
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