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【サヘルの牛牧畜民フルベのミルク入れです。このひょうたんは大きなひょうたんに入ったミルクやチーズをすくうのに用います。西アフリカではひびの入ったひょうたんもこの様にひごや糸で繕って大事に使います。長年の使用で飴色の艶を帯びた肌と縫い跡から、このひょうたんを大事に使い続けてきた持ち主の想いが伝わってくる、そんな器です。】
*小さくて実がうすいため一部半透明になっています。裏から光を当てると柔らかなオレンジ色の光を放ちます。
*ミルクをすくうのに使っていたため独特のにおいがあります。 |
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フルベ:東はスーダン共和国西部から西はセネガルまで、北はニジェール北部から南はギニア、カメルーンまで、サヘルの広大な地域に居住する牧畜民。本来の生業は牛牧だが定住し農耕に従事するものもいる。19世紀には北部ナイジェリア一帯を領有する強力なイスラム国家を作り上げた。
フルベの女性は顔面に刺青を入れることで知られ、その文様は地域によってさまざまである。 |
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